海外からの患者さんにはどう接する?|外国人患者さんとの接し方の心得

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7月も半ばに入り、夏本番な暑い日が続きますね!

海外では夏休みが始まっていることもあり、海外旅行者の数もぐっと増えます。

日本政府観光局のデータによると、年間で1番観光客が多いのは7月なんだとか!

旅行者が増えればその分、海外の方が患者さんとして病院に送られてくることもあり得ます。

普段海外の方と接していないと、とっさにどう対応すればいいのか戸惑うこともありますよね。

今回は、外国人の患者さんが来たときにどういった対応が望ましいのかを紹介します。

外国人患者さんとのコミュニケーション

やはり言語の壁が大きい

日本に観光で来る海外の方たちは日本語を話せないことがほとんどです。

今はスマホの翻訳機で交通機関での移動も用意になりましたし、観光中に使う日本語は買い物の時ぐらいですから、言語を習得しなくても気軽に渡日することができるようになりました。

ただし、病院で自分の症状や傷病になった経緯を説明するとなると話は別です。中には患者さんに英語が通じないことも…。

とはいえ、世界中で1番使われている言語は英語ですので、簡単な意思疎通ができるくらいには話せるようにしておきたいですね。

納得のいく説明を求められることが多い

海外では子供の頃から自分の意思表示をしっかりすることが大切だと教わることも多いと言われていますよね。

日本だと「病気を治すためにこの薬を飲んでください」と言われれば、薬の成分や必要性の重大さを理解しきれていなくても飲む患者さんがほとんどかと思います。

海外の患者さんだと、治療方針や薬について自身が納得できるまで受け取り拒否することも。

医師と連携して、患者さんにどうすれば治療方法や現状お伝えられるか試行錯誤する必要があります。

習慣、宗教文化などの違い

例えば、イスラム教の人は宗教上食べられないものが決まっていたり、日本と衛生観念が異なる国もあるため「日本人にとって当たり前」にしないことも対応してくれなかったりします。

特に食習慣に関して苦労した病院も多いようです。人によっては病院食を拒否して食べてくれないこともあるんだとか。

患者さんの出身地や、事前のヒアリングを行うことですれ違いを減らし、よくなるために食事をとってもらえるようにしたいですね。

大切なのは寄り添う姿勢

まずは「こんにちは」から話しかけてみる

「英語が話せないから話しかけるのをやめておこう…」というのは患者さんには通用しませんよね。また、外見から日本語を話せないかもしれないと決めつけるのではなく、まずは日本語で挨拶してみましょう!

もしかすると、日本語を勉強している学生かもしれないし、長く日本に住んでいる人な可能性もあります。

また、あまり日本語が話せなかったとしても、返事で「少しなら話せる」もしくは英語で話し始めてくれたりと、相手の求めているコミュニケーション方法が見えてきます。

英語が話せなくても、まずは話しかけることでわかることがたくさんあります。

海外での病気や怪我は患者さんも不安

もしも自分が海外で病院のお世話になることになったとしたら…

言葉も土地勘もない中だと不安になりますよね。

そんな中、病院の看護師が言葉が通じないからと言って不安な姿を見ると余計不安になってしまうのではないでしょうか。

コミュニケーションは言葉だけではなく、表情や仕草などで伝わる情報も多くあります。

仮に言語がうまく通じなくても笑顔で接するだけでも安心感を与えることができますので、ジェスチャーや表情で「安心してね!」という気持ちを表現しましょう。

英語でどうコミュニケーションをとるか

正しい文法じゃなくても大丈夫

ジェスチャーや表現だけでは伝えることに限界があることも確かです。

しかし、治療法や詳しい診断結果とは異なり、日々のケアの中であれば複雑な英語を使わなくてもコミュニケーションができます。

例えば、朝の11時にバイタルチェックに来ることを伝えたい場合は、

「I will come back tomorrow at 11AM. To check」

と文章を分けて話しても伝わります。

仮に伝わらなかったとしても、患者さんも聞き返してくれるでしょうし、そのときは時計のイラストを見せて時間を示してみたり、手首を掴んで脈拍測定のジェスチャーをしてみましょう。

また、患者さんの欲しているものを聞きたい場合は

「What」や「Do you want」と言った簡単な質問文で聞くことができます。

確かに英語にもカジュアルな表現や丁寧に伝える文法などはありますが、海外の人も英語が得意じゃない人が頑張って伝えようとしてくれていることをわかってくれる人がほとんどです。

中学校のときに学んだ英語で十分日々のコミュニケーションは取れるので、恐れずに話しかけていきましょう!

まとめ

海外からの患者さんということで、身構えてしまうかもしれませんが、大切なことは他の患者さんと同じです。

看護師に求められる、患者さんのニーズを捉え、患者さんを含む周りの人と協働しながら回復を目指す看護は、外国人患者さんにも必要とされます。

言語や文化の違いがあったとしても、患者さんの求めるものをヒアリングを重ねて、お互いに納得の行くケアができるといいですね!

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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