看護師は何歳まで続けられる?|現在働いている看護師の年齢割合や男女比率を調査!

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なんとなく看護師といえば女性を思い浮かべますが、実際の男女比はどうなのでしょうか。

また、現在働いている看護師の年齢割合や、他の看護師がどれくらい勤務を続けているのかなど、他の看護師の現状が気になったので現状を調べてみました!

日本の看護師の人数

日本には約171.3万人の看護師がいる!

令和3年度(2021年度)の厚生労働省の「看護労働力動向調査」によると、2021年4月1日時点で、日本には約171.3万人の看護師が存在していました。この数値は、前年度よりも約2.1%増加したものです。

看護師が増加している理由の背景として、下記のようなことが考えられます。

高齢化社会に伴う需要増加

高齢化社会によって、慢性疾患や認知症などの患者数が増加したことに伴い、看護師の需要が高まっています。

医療技術の発展

現代の医療では高度な医療技術が必要とされます。これらの技術に対応できる熟練した看護師が求められており、看護師の需要が増えています。

地域医療・在宅医療の推進

地域医療や在宅医療が推進されるようになり、それに伴い看護師はますます必要とされるでしょう。

性別

男性看護師は全体の100人に対して、1〜2人程度

日本の看護師の男女比は、女性が圧倒的に多く、男性看護師の比率は非常に低いです。厚生労働省が公表している令和3年の統計によると、男性看護師の割合は約3.1%でした。つまり、男性看護師は全体の100人に対して、2〜3人程度しかいないという状況です。

最近は男性看護師の割合が徐々に増加しているものの、まだまだ女性に比べて圧倒的に少ない状況が続いています。男性看護師には、女性看護師に比べて肉体的な強さや精神的な安定感が求められる場面での貢献など、性別による役割分担の観点から期待されることもあります。

今後男性の看護師が増えるかも?

厚生労働省の「看護労働力動向調査」によると、男性看護師の割合は、1996年には0.2%だったのが、2021年には3.1%に増加しています。この傾向は、近年ますます加速しています。

また、男性看護師の数は地域差があるものの、全国的に増加傾向にあります。特に、都市部や大学病院などの大規模な医療機関では、男性看護師の数が多くなっている傾向があります。

年齢

看護師の平均年齢は40歳!

令和3年度 看護労働力動向調査によると、看護師の平均年齢は39.8歳です。

詳細の内訳は下記の通りです。

  • 20代:10.2%
  • 30代:29.3%
  • 40代:34.4%
  • 50代:19.1%
  • 60代以上:6.9%

40〜59歳の中高年層の割合が3割超えており、その中でも特に40〜49歳層が最も多くなっています。若年層には若年看護師育成支援制度が設けられるなど、若年層の育成にも力を入れられていますが、看護師の平均年齢が高くなっているという課題が残されている状況です。

学歴

専門学校を卒業して看護師になった人が半数

看護師を目指すためには、専門学校や大学の看護学科に進学する必要があります。専門学校卒業者が最も多く、次いで大学卒業者、高校卒業者の順となっています。ただし、近年では高度な医療技術や知識が求められることから、大学卒業者の割合が増えている傾向があります。

  • 高校卒業:23.2%
  • 専門学校卒業:52.3%
  • 大学卒業:23.8%
  • 大学院卒業:0.7%

雇用形態

常勤の看護師さんが7割

常勤の割合が最も高く、非常勤も25.7%となっています。近年は、非正規雇用の看護師も増えていますが、まだまだ常勤が主流であることがわかります。また、請負や派遣で働く看護師の割合は比較的低い水準にとどまっています。ただし、地域や施設によって雇用形態は異なるため、一律に全国の割合を算出することはできません。

  • 常勤:72.2%
  • 非常勤:25.7%
  • 請負・派遣:1.7%
  • 自営業・個人事業主など:0.4%

勤続年数

勤続年数は長めの傾向

勤続年数が20年以上の看護師の割合が高く、4人に1人が20年以上の勤続年数を持っていることがわかります。一方で、5年未満の勤続年数を持つ看護師も約4人に1人いることがわかります。看護師の勤続年数は、職場環境や個人の目標などによって異なりますが、長く働ける職業の一つと言えるでしょう。

  • 5年未満:23.5%
  • 5年以上10年未満:19.7%
  • 10年以上20年未満:29.1%
  • 20年以上:27.7%

育児休業取得率は95.6%と高め!

日本の厚生労働省のデータによると、看護師の育児休業取得率は近年上昇しており、特に2018年度には、看護師の女性の95.6%が育児休業を取得しています。ただし、取得期間は短い場合が多いため、産後すぐに職場に復帰することが多いと言われています。

また、育児休業からの職場復帰率については、統計が公表されていないため、正確な割合はわかりません。ただ、職場によっては、育児休業からの復帰にあたって、希望すれば勤務時間や勤務場所について調整するなどの取り組みをしているところもあります。また、看護師が育児休業を取得した場合でも、職場に復帰することができるように、職場での研修や勉強会などを提供している施設もあります。

まとめ

看護師の男女比を見てみると、やはり圧倒的に女性の方が多いですね!

また、勤続年数で見ると10〜20年以上働いてる方が半数を占めており、看護師は長期的なキャリアを構築できるお仕事だと言えそうです。

看護師にはさまざまな分野や職場があり、それぞれの職場で求められるスキルや専門性も異なるため、自身のキャリアプランやライフプランを考慮して、長期的なキャリアビジョンを持つことも重要です。

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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