辛い腰痛、どうしてる?|看護師が腰痛になる理由やオススメの対策方法を紹介

腰痛に悩む看護師 調査データ
看護師は職業柄、ずっと立ちっぱなしで仕事をする他、患者さんの介助や移動など肉体的にハードな業務が多くなりがち。
身体に負担をかける業務が多いと、足腰への影響は避けられません。
今回は、辛い腰痛を予防するにはどうすればいいか、また腰痛が起きてしまった際の対策を紹介します。

腰痛に悩んでいる看護師は多い

半数以上の看護師が腰痛持ち

看護師の職業性腰痛発生率は非常に高く、腰痛を持っている看護師は50%以上いると報告されています。これは、看護師が長時間の立ち仕事や患者の介助・体位変換などの重労働をこなすことが多く、そのために腰部に負担がかかることが多いためです。

 

なぜ腰痛になる?

腰に負担がかかる体勢が多い

先述もした通り、看護師の日々の業務では患者さんの介助、具体的には排泄・入浴の介助や体位変換などで身体を酷使します。
座れる時間は短く、立ち仕事が多くなると足腰に疲れがたまりがちです。
腰痛になる要因として
・体の歪み
・血液循環が悪くなる
・筋肉や靭帯が凝ってしまう
などが挙げられるので、こういった要因を避ければ腰への負担も減らすことができます。

疲れが取れていない

24時間体制の病院であれば、平日・土日問わずシフトが組まれます。週末に必ず休める会社員と異なり、不定期なお休みになりがちのため、休みのリズムが取りにくいです。
また、シフトによっては夜勤明けから休みに入り、お休みの日は一日中寝てしまい身体のストレッチやマッサージまで手が出せない看護師も多いのではないでしょうか。
可能であれば、身体の痛みを感じた段階でマッサージや整体に行って節々の不調を緩和できるのが望ましいですね。

 

腰痛を避けるためにはどうすればいい?

運動・ストレッチをする

ずっと同じ体勢でいると、筋肉や靭帯が凝ってしまい、結果として痛みが生じてしまいます。
看護師はなかなか休憩を取るのが難しいと思いますが、トイレに行く際に個室で腰を伸ばすストレッチをする、立ち仕事中も骨盤を意識して動かして、同じ体勢でいることを防ぐなど、意識して隙間時間を活用しましょう。
運動だと、腰痛対策としてはウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的だと言われているので、出勤するときにひと駅分歩いて通うなど、無理のない範囲で日々のルーティングに取り入れていきたいですね。

日々の姿勢を意識する

看護師は身体を酷使することが多い仕事ですが、なるべく身体を傷めない動かし方を意識しましょう。
例えば、おむつ交換などでかがむ時、背中を丸めたままかかがむのではなく、お尻を突き出して背中はまっすぐになるようにかがむことで腰への負担を減らすことができます。

定期的に接骨院に行く

今は腰が痛くなくても、定期的に骨盤の歪みを矯正してもらったり、現状を教えてもらうことが大切です。
特に看護師は身体を酷使する仕事なので、メンテナンスを欠かさないようにする必要があります。

寝具は自分の体に合ったものを選ぶ

仕事の負担だけではなく、寝具が体にあっていないと腰痛を起こしてしまうことがあります。

マットレス

硬すぎても柔らかすぎても身体に負担がかかってしまいます。
仰向けになった時、背中のS字カーブが立っているときと同じようになるマットレスが理想です。
また、腰とマットレスの間に隙間ができないか確認しましょう。もしも隙間ができてしまう場合は、マットレスが硬すぎる可能性があります。

まくら

まくらが高すぎると、首が不自然な角度で曲がってしまい、肩こりや頭痛を起こしてしまう原因になってしまいます。
理想は、マットレス同様、横になったときに立っているときと同じように首がS字カーブを描いてる状態です。

布団の重さ

軽い布団から重い布団も合って、どれがいいのか選び方が難しいですよね。
これに関しては個人の好みにはなってしまいますが、ある程度布団に重みがあると安心して眠れると言われていますね。
一般的には、自身の体重の10%くらいの重さの布団が好まれるようです。

 

腰痛になってしまったら?

サポーター(コルセット)を使う

ギックリ腰になった人なら使ったことがあるサポーター。「腹横筋」という、腰を守ってくれている筋肉と同じような働きをして、骨盤を安定させて痛みを緩和してくれます。
日常的に使ってしまうと、インナーマッスルが衰えてしまうので頼り過ぎは良くないかもしれませんが、腰が痛いときは無理せず使っていきましょう!

病院に行く

仕事中や日常生活で腰が痛くて辛いときは「たかが腰痛で…」と思わず、整形外科を受診しましょう。
休みが取りづらかったり、仕事が忙しかったりするとどうしても無理してしまいがちですが、腰痛を放置すると神経を圧迫する「坐骨神経痛」や「椎間板ヘルニア」などの重度の腰痛を発症してしまいます。
長く健康に働けるようにするためにも、放置せず早めの対処が大切です。

まとめ

2019年度の国民生活基礎調査によると、腰痛に悩んでいる人は総人口の約30.4%にあたる約3886万人いるそうです。

4人に1人は腰痛に悩んでいるということになります。

看護師として働いていると、体に負担のかかる業務が発生してしまいますが日々の心がけで少しでも予防していきたいですね。

それでも腰痛の症状が重い場合は、自分の体に併せてなるべく身体への負荷が少ない診療科の看護師に転職するなど検討みてもいいかもしれません。

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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