潜在看護師が再就職するには?|ブランクがある場合の復職・転職活動方法を紹介

面接を受けている看護師たち お仕事

無事看護学校を卒業し、国家試験に合格して看護師として働き始めたものの、やむを得ない理由で看護職を離れる場合もあるかと思います。

そういった、看護師免許を持っているものの、現在看護師として働いていない人のことを「潜在看護師」と言います。

今回は、潜在看護師がどれくらいいるのか、また、復職もしくは転職を希望している方に向けて、どのように就職活動を進めて行けばいいのかを解説していきます。

潜在看護師は何人くらいいるのか?

男女合わせると潜在看護師は50万人近くいる

国立保健医療科学院が令和2年に行った「潜在看護職員数の推計」によると、看護師の潜在数は

  • 男性:59,599人
  • 女性:458,554人

男女合計で518,153人という結果になりました。

女性の看護師が多いため、女性看護師に焦点を合わせてみると、「35~39歳」の潜在率が34.19%と最も高く、次いで「30~34歳」の潜在率が26.75%になっています。

この年代の潜在数が増える理由として、女性の場合は結婚や出産といったライフイベントがあるからだと考えられます。

この他にも、看護師として働き始めたけど、心身ともに厳しく働き続けることが難しくなった人や、人間関係や責任の職場環境が理想的では無いために退職を決意した人もいるでしょう。

潜在看護師の復職は難しい?

ブランクが長いほど職場復帰への不安が大きくなってしまう

一度職場を離れてしまうと、医療業界に限らず職場に復帰するのは緊張しますよね。

医療業界は最新技術の進歩が早く、業界を3年離れるとそれまでの医療常識がガラッと変わってしまうと言われています。

知識の他にも、看護師として働いていたときの体の感覚を忘れていないか、また人命に携わる責任の大きさに不安になるのは当然のことと言えると思います。

こういった背景を踏まえて、一度離職した看護師が職場復帰できるような、復職を希望する看護師のサポート体制が整えられることが期待されます。

育児や介護など、復職できる環境が整っていない

看護師として、やりがいを感じられる仕事を続けたいと思っているものの、家庭の事情によって働くことが難しくなっている場合もあります。

もしも看護職を離職した理由が出産や介護など、家庭に大きな変化があった場合、復職したときに家庭と仕事を両立できるかは実際に働いてみないとわからない部分も大きいでしょう。

この場合、無理にフルタイムの仕事から始めるのではなく、時短でも働ける職場の方が精神的にも落ち着いて働くことが出来るのでおすすめです。

潜在看護師が復職するには

最新の医療技術を勉強する

新米看護師として勤務を開始した場合は、研修がある場合がほとんどですが、経験者となると勤務先によっては即戦力になってくれるのでは、という期待が生まれてしまいます。

勤務経験にもよりますが、一度働いたのであれば覚えていることも多々あるはずですから、知識0の状態より経験からくる知識から新しい知識も学習しやすくなっているはずです。

復職を希望する看護師に向けて、オンラインセミナーや書籍も出ていますので、積極的に情報を取得するように心がけましょう。

パートや短期間の仕事から始める

いきなり長期勤務に戻るとなると、ブランクが長ければ長いほど体力的にも辛く、長期で勤務を続けるのが難しくなります。

無理なく看護職へ復帰する方法として、1日4〜6時間から働ける短時間シフトの仕事を探すことが挙げられます。

夜勤のない職場で働く

入院設備の無い医療機関、例えばクリニックや保育園看護師などであれば夜間は運営していないためそもそも夜勤勤務がありません。

探せば意外と、夜勤のない勤務先は見つかります。

夜勤なしで看護師の資格を職場

  • クリニック
  • 診療所
  • 検診・検診センター
  • 老人・介護施設
  • 訪問介護
  • 保育園
  • 企業勤務の看護師

思い切って資格を取得してみる

看護免許があれば取得することが出来る資格はたくさんあります。例えば、助産師や保健師などがおすすめの資格です。

中には資格を取得するために1年〜1年半ほど勉強する期間が必要なものもありますので、復職を急いでいない人におすすめです。

資格取得に向けて勉強・実習を受けることで、仕事に復帰する前の不安を軽減できる他、資格を取得することで復職前よりも収入アップを望むことができます。

具体的にどのような資格があるのか、「看護師としてスキルアップするには?|勉強方法やオススメの資格を紹介」の記事でも紹介しているのでぜひ併せて読んでみてくださいね。

都道府県ナースセンターを活用する

都道府県ナースセンターは、まさしく復職や就業を考えている、看護免許を持った人材に向けた就職のサポートをしてくれるセンターです。

47都道府県に必ず一つあり、看護職の無料職業紹介や進路相談、再就業支援に向けて研修などを実施しています。

復職を希望する看護師は、まずは無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

せっかく努力して手に入れた看護免許、人生の間で活用したいですよね。

もし看護師として復職を考えているのであれば、「看護なび」を活用してどのような求人があるのかぜひ見てみてくださいね。

看護なび」では看護師専門の求人情報を掲載しており、地域別、雇用形態、職種、勤務時間、給与など、様々な条件で求人検索ができます。

理想の勤務先を探したり、将来の勤務先のイメージを具体的にするためにぜひご活用くださいね。

この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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