7月に入り、夏が本格的に始まりましたね!
夏といえば花火やお祭り、海にまつわるアクティビティなど楽しいことがたくさん思い浮かびます。
ただ、楽しいことをしたいなとおもうと必要になるのが「おやすみ」…。
特別なことがしたい場合は、通常のお休みだけでは時間が足りず、有給を取得したいところです。
今回は、看護師の有給取得状況やいつから有給がもらえるのかなど、有給にまつわる情報をまとめました。
有給はいつからもらえる?
通常は半年働いたあと付与される
有給が付与される条件は労働基準法によって定められており、下記2点の条件を満たしたときに有給が付与されます。
- 仕事を始めてから6カ月間継続して勤務
- 全労働日の8割以上出勤
たとえば4月1日に入社した場合、労働日の8割以上出勤していれば10月1日に有給休暇が付与されます。
勤務日数や期間によって取得できる有給日数は異なる
入社してから半年後に初めて有給を取得した日を起点として、1年ごとに有給が付与されます。
注意点として、取得した日から2年立つと取得した有給は消えてしまいます。
例えば、2023年10月に10日分取得したものの2025年10月までに消化しきれなかった場合、2023年10月に取得した分の残っている有給は消えてしまうので注意しましょう。
労働日数 (週/年) |
継続勤務年数 | ||||||
0.5年 | 1.5年 | 2.5年 | 3.5年 | 4.5年 | 5.5年 | 6.5年以上 | |
週5日 | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |
週4日 年169~216日 |
7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 12日 | 13日 | 15日 |
週3日 年121~168日 |
5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 |
週2日 年73~120日 |
3日 | 4日 | 4日 | 5日 | 6日 | 6日 | 7日 |
週1日 年48~72日 |
1日 | 2日 | 2日 | 2日 | 3日 | 3日 | 3日 |
有給は正社員、パート、アルバイト関わらず、半年以上働き8割以上出勤するという有給取得の条件を満たしていれば有給をもらうことができます。
看護師は有給取れている?
ここまでで、雇用契約を結んだ上で半年以上働いている看護師であれば有給があることがわかりましたね。
ただ、有給があったところで取得できなければ意味がありません。看護師の有給取得率はどうなっているのでしょうか?
看護師の有給取得率
日本看護協会が実施した「22年 病院看護 ・助産実態 調査」によると、年度)の正規雇用看護職員の年次有給休暇の取得率は、 「 50%〜60%未満」 が 17.4%が最も多い状態です。
40%以上、つまりもし10日付与されたらうち4日以上休みを取れてる看護師は全体の87.4%です。
厚生労働省の調査(2020年就労条件総合調査)によると、労働者全体の有休取得率は平均56.3%でした。
このうち、男性平均は53.7%、女性平均は60.7%となっています。また、産業別に見ると「医療・福祉」の平均は53.4%でした。
こうして比べてみると、看護師が特別、有休を取りにくいというわけでもないようです。
有給の取得は法律で義務化されている!
「意外と有給が取れているんだな」と思った方もいるのではないでしょうか。
実は、2019年4月の労働基準法改正で「年5日の有休取得」が義務化され、もしも有給が取れなければ雇い主は罰金を払う必要があります。
ただ、有給消化義務化ということもあり、病院側が勝手にシフトに有給を組み込み勝手に消化させてしまう職場もあるんだとか…。
自分の希望した日に休めるように、事前に予定を立てて有給申請しましょう!
休みの申請の通りやすさは年功序列?
とはいえ、同じタイミングで全員が休んでしまうと職場がにっちもさっちも行かなくなってしまいます。
やはり、先輩や上司の休みの申請が通りやすいというのはどこの仕事場でもあることなので、新米看護師の間は周りの様子を観察して衝突を避けるのがベターでしょう。
有給申請は何日前にしないといけない?
法律では決まっていない
有給申請は、法律で何日前に申請しなければならないなどは決まっていません。
しかし、勤務日以前に申請する必要があるため、出勤日当日に体調不良でお休みがほしいというのは原則禁止ではあります。仕事場によっては、当日体調不良で休む際に有給申請しても許可してくれるところもありますが、本来の有給取得のフローから外れています。
病棟のある病院であればシフト制のところがほとんどだと思うので、病院によってはシフトを組む何日前までに申請する必要があるか規定で決まっているところがほとんどかと思います。
番外:看護師に夏休みってあるの?
病院によってさまざま!
会社員だとお盆休みや夏季休暇があるところが多いですよね!
職場によっては、7月から9月の間に3〜4連休のお休みがあるところや、時期に縛られずに連休を休めるところなど様々。
看護師であっても、連休が無いと遠くへの旅行は難しいですよね。新人のうちはなかなか希望の休みが言いづらいかもしれませんが、勤続年数が長くなるにつれて「いつだったら長期で申請しても迷惑にならないか」わかってくるようになるので、スムーズに予定を立てられるようになりますよ!
まとめ
休みが充実していると、その分お仕事も頑張れますよね!
夏は楽しいイベントが目白押しですし、なるべく人間関係に亀裂を入れずに休みを申請したいものです。
大前提として、有給を取得することは働いている以上当然の権利です。まずは自分から、必要なときに適度に有給を申請することで、休みを取りやすい職場に雰囲気を変えていけるといいですね。
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