退職前の最後の大仕事!後任への引き継ぎを成功させるには?

お仕事

無事転職先が決まると嬉しいですよね!

 

気分は新しい職場に向けてしまいがちですが、現職で一番大切な仕事が残っています。

それが引き継ぎです。

 

円満退職するためには、これまで自分が対応していた業務がもれなく後任者に引き継がれていることが大切です。

 

今回は、退職者が引き継ぎをするときにどういったことを気をつけて必要があるか、また退職時に忘れず受け取る必要があるものなどを紹介します。

 

引き継ぎには時間の余裕が必要

通常業務と並行して準備を進める必要がある

勤務先にもよりますが、転職(退職)する場合、退職予定日の1〜3カ月ほど前に伝える必要があります。

引き継ぎの準備はこの、退職の意志を伝えたあとの間に行わなければなりません。

後任者が決まる前から準備はしておこう

退職することが決まったからといって、すぐに後任者が決まるわけではありません。

かといって、後任者が決まってから準備をするのでは間に合わないので、退職の意思を伝えたら引き継ぎのスケジュールと引き継ぎノートを準備し始めましょう。

また、後任者がいつぐらいに決まりそうか予定だけでも確認しておく必要があります。

 

最低でも退職日の3日前までには引き継ぎを終わらせるスケジュールで!

引き継ぎは通常業務と併せて行う必要があるため、引き継ぎのスケジュールを事前に決めていても想定外の業務が入ってきたり、退職日が近づいてきたらお世話になった人への挨拶回りなど、想定していたスケジュールどおりに進まないことが考えられます。

 

そのため、退職日ギリギリではなく、退職日3日前には引き継ぎが終わっている想定でスケジュールを考えておく必要があります。

 

引き継ぎノートを作ろう

これまで自分が担当していた業務を洗い出そう

1日の業務スケジュール

日勤・準夜勤・夜勤ごとに働くシフトの時間帯によって業務タスクも変わりますから、それぞれの勤務シフトで自分が受け持ってた業務をタイムテーブルで書き出しましょう。

また、各時間帯で行っていた業務内容の手順や注意事項も併せて記載しておきます。

タイムテーブルに書き込んだ業務名に数字を振り、業務内容の詳細を書くときに一致した数字を書いておくと、どの時間にどの業務をすればいいのかわかりやすく伝えられますよ。

 

週・月単位での業務項目

毎日の業務では発生しないけど、週単位で発生する確認事項やタスクは、カレンダーの表に書き込むと、視覚的に

  • どういった周期で
  • 何をしなければいけないのか

がわかりやすくておすすめです。

タスクが複数ある場合は、1日のタイムテーブル制作時同様、各タスクにナンバーを振って、業務内容の詳細を書き込みましょう。

 

受け持ってきた患者さんの情報

担当患者さんに関する情報について全員分記載します。

日々の申し送りで共有しているから…とおざなりにせず、

  • 今後の治療方針
  • 隊員に向けての進行具合
  • 病状や経過
  • 看護で注意すべき点
  • 急変が起きやすい時間帯
  • 伝えておくべき過去のトラブル

などなど、あなたしか知らない患者さんの情報はたくさんあります。

 

これまで使ってきた書類や備品の詳細

もし自分がこれまで業務を行う上で使ってきた書類やマニュアルがあれば、どこに保管されているのか、どういったときに使うのかも記しておきましょう。

特に、確認が必要な書類などは、フローチャートを活用して書類をどういった手順で誰に確認して貰う必要があるのか明確にしておくと後任者にとってわかりやすいです。

 

もし看護部委員会活動をしている場合はそのことも

通常の看護職だけではなく、看護教育や情報管理など様々な委員会があることもあります。

自身が担当していた委員会活動がある場合は、そのことも記録に残しておきましょう。

 

退職時に忘れず行う事務作業

借りていたものの返却・必要書類の受け取り

退職の際には、病院に「返すもの」と病院から「受け取るもの」があります。

退職後の手続きに必要な重要書類も含まれるため、必ず漏れがないかチェックするようにしてください。

退職時に病院に返すもの

  • 健康保険証
  • 職員証や職員バッヂ名刺など、病院職員であることを証明するもの
  • 事務用品
  • ユニフォーム
  • ロッカーや寮の鍵
  • 機密に関わる資料等

基本的に病院から支給されたものや貸与されているものは全て返却しましょう。

その他、職員であることを証明できるものも返却対象になりますが、名刺などは忘れがちなので、きちんと返すようにしましょう。また、外部に漏れては困る機密情報が載っている資料等も、持ち出してトラブルになると一大事ですので、必ず返却してください。

退職時に病院から受け取るもの

  • 年金手帳(病院が保管している場合)
  • 雇用保険被保険者証
  • 雇用保険被保険者離職票
  • 源泉徴収票

転職先が決まっている人は必要ありませんが、もしも決まっていない場合は上記に追加で離職票を必ず受け取りましょう。

離職票は公的に離職していることを証明してくれる他、失業保険を申請する際にも必要となります。

源泉徴収票や離職票は、手続き上退職日に受け取ることができないため、退職後に郵送される場合も多くありますが、その場合には必ずいつ返却されるのかを確認しておきましょう。

 

まとめ

引き継ぎに当たって、どういった項目を記載したノートを作ればよいか紹介しましたが、心構えとして大切なのは「何も知らない新人看護師に仕事を教える」のと同じだと思いながら引継書を作ることです。

 

自分にとっては当たり前…なことであっても、他の人にとってはそうではないことは往々にしてあることです。

また、後任者はタスクごとに複数に分かれる可能性もありますので、引継書はデジタルで作り、引き継ぎをお願いする人全員にコピーを渡しておくと引き継ぎの全貌がわかりやすくなります。

 

医療業界の人間関係は狭く、どこで誰がどう繋がっているのかわかりませんし、丁寧な引き継ぎをすることでこれからの看護職キャリアに影響があるという意識を持って、円満退職・転職を目指しましょう!

 

 

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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