最短だと何歳で看護師になれる?|学歴別看護師になる方法、看護師試験の合格率を調査!

看護師になりたい女の子 お仕事
「看護師になりたい!」とはっきり決まっている人であれば、少しでも早く看護師になりたいですよね。
看護師になるためには国家資格を取得しなければなりませんが、具体的にはどういったロードマップで勉強する必要があるのでしょうか。
今回は、最終学歴別に看護師になるための方法、国家試験の構成や対策方法など、看護師免許に関する情報をまとめました。

国家資格を受けるには

誰でも国家資格を受験できるわけではない

国家資格は300種類以上あると言われており、中には受験資格なく誰でも受けられる資格もあります。

しかし、看護師資格に関しては文部科学大臣もしくは厚生労働大臣が指定する看護大学や看護短期大学、看護専門学校を卒業しないと看護師国家試験を受けることができません。

看護師という職業上、人の生命に関わる業務ばかりですので、ペーパーテストだけでは測れない必要な知識や技術を、実習や臨床現場で経て身につけた人でなければ務まらないからでしょう。

看護師国家試験は年1回のみ!

看護師試験は毎年2月中旬の日曜日に行われます。試験時間は午前・午後の2部構成になっており、試験時間の合計は5時間20分にも及びます。
長時間の試験となりますので、集中力が切れないように日頃から長時間集中できるように準備しておく必要があるでしょう。

 

最終学歴別看護師へのロードマップ

中学卒業の場合

5年一貫看護師養成課程校(5年)

これが一番早く看護師になることができ、国家試験に現役合格すれば20歳で看護師になることができます

5年間の内訳は、高等学校3年間+看護専攻科2年のカリキュラムで、看護職に関して長い期間をかけて学びます。

一番早く看護師になれる以外にも、学費も他の看護専門学校・大学と比べても安いというメリットがあります。

最終学歴は高校卒業扱いになる点は注意が必要です。

准看護師(7年)

2年制准看護師学校

実務経験3年

看護専門学校2年

国家試験に合格して正看護師へ

看護師に興味があり、少しでも早く現場で経験を積みたい人には向いているかもしれません。

注意点としては、実務経験後に看護学校を卒業しても、最終学歴は専門卒業となり、高校卒業扱いにはならないため、大学への編入ができません。

将来、他の職業を考える可能性がある場合は高認試験を受けるか5年一貫看護師養成課程校に進学するのがおすすめです。

高認試験を合格してから看護学校へ

満16歳以上であれば受験が可能です。ただし、殆どの看護学校が高卒者を対象にしているため18歳以上を入学条件としています。

高卒認定を取得していると、次の「高校卒業の場合」で紹介する通り、看護師になる方法が増えるのでおすすめです。

高校卒業の場合

看護大学(4年)

他より1年学習期間が長い分、様々なメリットがあります。

  • 看護師、保健師、助産師の国家試験の受験資格が得られる
  • 学位を得られるため、将来別のキャリアを考えたいときに有利

修士では学士課程と異なる専攻を受けることも出来るので、選択肢の幅が広がります。

看護短期大学(3年)

一般教養・看護学を両方学ぶことができつつ、4年制大学と比べると1年早く看護師試験を受けることができます。

ただし、学校の数が少なく、全国的に20校程度しかないため、メジャーな進学先ではなさそうです。

看護専門学校・養成所(3年)

カリキュラムの1/3が実習で占められており、看護師として即戦力になれる授業内容が多くなっています。

その分、大学と比べて一般教養を学べる授業はないところがほとんどです。

また、大学と比べて学費が安めの傾向にあります。

大学卒業の場合

看護大学に編入(2年)

看護学とは全く違う学科を専攻し、社会人になったけど看護師になってみたい!という人がこのケースに当てはまるのではないでしょうか。

学士を持っていても、冒頭で述べたとおり看護師試験を受けるには認定を受けた学校から看護学を学ぶ必要があります。

看護大学によっては、3年次学士編入制度を導入している大学もあるため、最短2年で看護師試験を受けることができます。

国家試験の合格率

約9割が合格している!

厚生労働省が公表しているデータから、看護師国家試験の過去10年間(平成23年度から令和2年度)の平均合格率はおおよそ87.4%でした。

直近の傾向を見ても、第111回看護師国家試験の合格率は91.3%と高めです。

引用:厚生労働省「第108回保健師国家試験、第105回助産師国家試験及び第111回看護師国家試験の合格発表」より

出願者数 受験者数 合格者数 合格率
65,684人 65,025人 59,344人 91.3%
※新卒59,440人 59,148人 57,057人 96.5%

早めに過去問からしっかり対策すれば大丈夫

看護師試験は、これまで学校で学んできた内容から出題されるのと、過去問から問題の傾向を知り対策することができます。

あくまでも、看護師として必要な知識が身についているかどうかを確かめる試験内容となっています。

ただ、出題範囲は膨大なので日々の学習の積み重ねは必須になってきます。

看護師国家試験の内容

試験の内容は、厚生労働省の「看護師国家試験出題基準」に基づいて出題されます。
問題構成は下記のとおりです。

点数配分

  • 必修問題50問(1問1点)
  • 一般問題130問(1問1点)
  • 状況設定問題60問(1問2点)

合計240問/300点満点

午前と午後の試験の試験で120問ずつ解く必要があります。

出題形式は4択、5択のほか、5択のうち2つを選ぶ問題、直接数字を解答する問題など様々です。

合格のボーダーライン

必修問題:80%以上

50問のうち40問を正解しなければなりません。

必修問題のボーダーラインをクリアしないと、ほかの問題でどれだけ高得点を取っても不合格となってしまうので注意が必要です。
一般問題と状況設定問題:毎年変動(約70%)

事前に知ることはできず、毎年合格発表時にボーダーラインも併せて発表されます。

これは、看護師の需要に併せて合格者数を調整するためだと言われています。ちなみに、令和4年に行われた第111回看護師国家試験の合格基準では、167点以上/250点でしたので、66.8%以上という結果でした。

まとめ

中学生の時から看護師になりたいと決めている人であれば、最短で20歳の時に看護師になることが可能だとわかりましたね!

看護師としてキャリアを考える場合、学歴ではなく勤務年数や実績が大切になってくるので、看護師として生きていく場合は学歴は気にしなくていいのかもしれません。

ただし、短いようで長い人生の間にはやりたいことが変わっていくものです。

将来のことも念頭において、どの方法で看護師になるのか考えたいですね。

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