看護師はAIに仕事を奪われる?!

調査データ

みなさんは、AIに奪われない仕事について知っていますか?

ここ数年で急速に成長を遂げているAIですが、現在AIは人間ができるさまざまなことを代わりにやってくれるのです。

例えば、人間の将棋の相手をAIが行ったり、LINEのトークの相手にAIがなってくれたりと、数年前では考えられないことが今では当たり前になってきています。

そこでいま注目されているのが『AIが人間の代わりに仕事をする』ということです。

「人間にしかできないだろう」「この仕事を機械がやるのには無理がある」と言われていた仕事でさえ、今ではAIが代わりにやってくれるところまで進歩してきているのです。

10〜20年後には、人間が行う仕事の半分以上はAIに取られてしまう、職を失ってしまうのではないかと危機感を募らせている人もいるでしょう。

そこで本記事では、数ある職業の中でも、何年経っても完全にAIに奪われることはないであろう、医療関係の職業である看護師に的を絞り、AIと看護師の仕事内容について詳しく紹介していきます。

AIに奪われない仕事として看護師が気になっている人は、ぜひチェックしてみてください。

そもそもAIとは?詳しく解説

看護師とAIの仕事内容について紹介する前に、まずはAIとはそもそも何なのか、について解説していきます。

AI=『人工知能』

AIとは英語で『Artificial Intelligence』の略で、日本語では人工知能というふうに訳すことができます。
AIは、人間最後の発明品とも呼ばれており、人間の脳みそ同様に判断、思考の能力があり、自ら情報を取捨選択し、学習をしていくコンピューターです。

AIには何ができるのか

日本語では人工知能と訳すことができるAIは、言葉通り人工的に作られた知能です。
AIに何ができるのかというと、一度学習したことを覚え、過去の傾向からルールや規則性などを導き出すことができるのです。
身近なものですとApple社のiPhoneなどに搭載されている『Siri』という機能です。
「今日の天気は?」「あの芸能人の誕生日は?」など、気になることを質問すれば、AI自らがその質問を考え、答えを導き出してくれるのです。
このAIの機能がさらに進歩することがあれば、将来的には看護師の行っている仕事をAIがこなしてしまうようになるのではないか、と巷では噂されています。

AIは完璧なのか、ミスはしないのか

しかし、人対人で行われる看護師の仕事は、イレギュラーな対応を求められたり、人とのコミュニケーションが必要になります。
また、人間は誰でもミスをしてしまう生き物ですが、機械に仕事を任せるとなると「ミスはしないのか?大丈夫?」と心配になってしまいますよね。
患者さんに使用する薬剤の量や種類など、絶対にミスが許されない仕事も看護師にはあります。
それらをAIが判断し、責任をもって慎重に仕事をすることができるのでしょうか。

答えは現状『No』でしょう。

まだまだAIにもミスはありますし、できないこともたくさんあるのが現実問題です。
そのため、医療に関する大事な仕事をAIに任せることはできません。

しかし、これまでのAIの成長スピードを考えると、数十年後にはもしかしたら無人で病院が経営できる時代がくるかもしれません。

AIの発達によって看護師の仕事は奪われてしまうのか

次に、将来看護師を目指している人たちが1番気にしているであろう、AIによって看護師の仕事は奪われてしまうのかについてさらに詳しく紹介していきます。
これから先、看護師を目指したいけど不安だと感じている人は、ぜひチェックしてみてください。

看護師はAIに完全に仕事を奪われることはないのではないか

結論から申し上げると、看護師の仕事はAIに完全に奪われることはないのではないでしょうか。
この問題は、これからのAI技術の進歩次第で変わっていくもののため、絶対に奪われない、絶対に奪われる、との断言をすることはできませんが、限りなく100%に近い確率で看護師の仕事はAIに奪われることはないでしょう。

AIに仕事を奪われない決定的な理由

看護師の仕事がAIに奪われないのではないかと考える理由にはいくつか考えられますが、決定的な理由は『AIには人の心がない』からだといえます。
例えば、病気で気が滅入っている患者さんがいたとします。
「私の余命はあと少し、生きていけるのかしら」などといったネガティブな発言をした際、看護師の人であれば「何言ってるの!まだまだ!元気出して!」など、患者さんを勇気付ける言葉を問いかけることでしょう。
しかしAIではどうでしょうか。
「あなたの病気ではこれくらいの余命があるので、今すぐではないが何年後には亡くなってしまうでしょう」などといった、事実ではあるものの患者さんの心を読めない発言をしてしまう可能性があります。
このように、患者さんの心を読めなかったり、適切なコミュニケーションを取ることができなければ、絶対に看護師から仕事を奪うことはできないでしょう。

他にもいくつかの理由がある

AIには人の心がないことから、看護師の仕事を完全に奪うことは無理なのではないかと紹介しましたが、AIが看護師から仕事を完全に奪うことができないのには他にも理由があります。
それは、機械のため致命的なミスがどうしても出てしまう可能性があるという点です。

もちろん人間にもミスはつきものですが、絶対にミスをしてはいけない場面などでAIは、気を引き締めて慎重に作業を行うことなどができません。

また、プログラムの入力ミスによって思いがけない行動に出る可能性もあります。

電子機器のため、もちろん充電がなければ作動することはできず、電力不足と言われている現代でたくさんの看護ロボットが作動することができるでしょうか。
これらを理由に、看護師の仕事はAIに完全に奪われてしまうことはほとんどないと思っても良いでしょう。

看護師とAIは共存するべき!

上記では、看護師はAIに完全に仕事を奪われることはないのではないかと紹介しました。
このような話をしているとどこかで『看護師vsAI』のような構図を想像してしまいがちですが、そのようなことはまったくありません。
むしろ、看護師とAIは共存するべきだといえます。
以下では、看護師とAIの共存について詳しく紹介していきます。

看護業界は深刻な人手不足

少子高齢化が急速に進んでいる日本では、深刻な人手不足に陥っています。
日勤、夜勤など勤務形態がただでさえ他の職業に比べて過酷な看護師ですが、人手が足りないことにより一人当たりの残業時間が多くなってしまう傾向にあります。

それによってプライベートの時間を確保できなかったり、過労により体調を崩してしまったりすることで看護師を離職する人も多く、人手不足がさらに深刻化するという悪循環に陥っているところもあります。

看護師とAIで仕事を分担する

そんな看護業界にAIが登場したらどうでしょうか。
判断能力、学習能力があるAIに事務作業を任せることができれば、看護師の負担は大幅に軽減されますよね。

また、体力を消耗してしまう夜勤の人数を減らし、多くの仕事をAIに任せ、大事な部分だけ人間で賄うなどすれば、今よりは看護師の負担も減らすことができるでしょう。

看護師に誇りを持てるようになる!

看護師を志す人の多くは「人のためになりたい」「辛い思いをしている人を助けたい」など、仕事内容に憧れをもって看護師になろうと思った人が多いのではないでしょうか。

しかし、現状の看護師の離職率をみると、残業時間や過酷な労働内容など、あらゆる問題が多すぎて、看護師の仕事に誇りが持てなくなり離職してしまったという人もいらっしゃいます。

AIの登場により看護師の労働環境が改善され、人とのコミュニケーションに専念できるようになれば、看護師の魅力はさらに強くなり、看護師の人たちは今よりももっと自分の仕事に誇りを持てるようになるのではないでしょうか。

看護師が今後意識しておきたいポイント

最後に、看護師とAIが今後共存していくことになった場合、看護師の人や看護師になりたいと思っている人が意識しておきたいのは人に寄り添う意識です。

上記でも紹介しましたが、看護師にできてAIにできないこととは『人の心を読み取ること』です。

看護師とAIが共存し違いに協力し合って働いていくとしたら、看護師が1番意識しておきたいのは人の心を読み取り、病んでいる患者さんに寄り添う意識をしてあげることが、患者さんにとって1番なのではないでしょうか。

AIは学習能力がありますが、なんだかいつもと様子が違う、いつもより元気がない、声に覇気がないなど、患者さんの細かい変化に気づくことはできないでしょう。

それに対して看護師は、患者さんの細かい変化をあらゆる視点から読み取ることができますよね。

また、患者さんを元気にさせる言葉を問いかけることも可能ですし、密にコミュニケーションを取ることだってできるはずです。

これから看護師になりたいと考えている学生の人たち、そして今看護師として働いていて、今後も患者さんのために頑張りたいと考えている人たちは、ぜひ患者さんに寄り添うという意識を忘れずに取り組んでみてください。

まとめ

AIとは何か、看護師の仕事はAIに完全に奪われてしまうのかなど、看護師とAIに関する仕事について詳しく紹介しました。
AI技術の進歩は凄まじく、おそらく数年後にはまた新たな発見があることでしょう。
看護師を目指している人や、看護師として働いている人の中には、自分の仕事が取られてしまうのではないか、と心配になってしまう人もいるでしょう。

しかし、今回紹介したように人間にしかできない仕事というものがあり、それらが患者さんを安心へと導きます。

AIがいくら進歩しようと、看護師の人に寄り添う心はいつまでたっても必要とされるはずです。将来看護師になりたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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