看護師は結婚しづらい?|看護師のリアルな結婚事情

調査データ

白衣の天使という異名もあるほど、職業の中でも異性からの印象が良いとされることが多い看護師。

しかし、意外にも、20~50歳における看護師の結婚率は一般女性と比較して低いようです。看護師は結婚しづらい職業なのでしょうか?

今回は、看護師のリアルな結婚事情や出会い方などを解説していきます!

 

看護師の結婚率

まず看護師の実際の結婚率を見てみましょう。

出典:厚生労働省「年齢別未婚率・有配偶率」

 

厚生労働省の「年齢別未婚率・有配偶率」のデータによると、20~50歳未満において一般女性と比較して看護職の有配偶率は低い傾向があり、未婚率は高い傾向があることがわかります。

これを詳しく見てみると、一般女性の有配偶率は30代後半で7割を超えるのに対し、看護師の有配偶率が7割を超えるのは40代後半であり、30代後半における有配偶率については一般女性と看護師の間に15%以上も差があります。しかし、50代からは同じくらいの有配偶率に落ち着いているので、看護師は一般女性に比べて晩婚化していることがわかります。

 

看護師が結婚できない理由

なぜ看護師は結婚が遅いのでしょうか?考えられる理由をいくつかご紹介します。

結婚よりも仕事を頑張りたい

看護師という仕事に就いた以上、仕事に誇りをもって頑張りたい、仕事を続けていきたいと考える人は多いようです。

出典:厚生労働省:看護職員の現状と推移

実際、看護師は離職率が非常に低く、退職理由には出産や結婚等が多いものの退職する人の数が少ないので、看護師の多くは、結婚したとしても仕事を続ける選択をしていることがわかります。

また、以下は看護師の年齢別有子率ですが、30歳以上の層では看護職の有子率が一般女性の有子率を上回っています。このことからも、出産後も育児をしながら働いているママさん看護職が多くいることがわかりますね。

出典:厚生労働省「年齢別未婚率・有配偶率」

また、看護師の仕事は基本的に年功序列で給料やポジションが上がっていくため、「今は仕事に集中してキャリアアップを目指したい!」と、結婚したくないと思っている看護師もいるようです。

結婚しなくても経済的に安定している

一般的に、将来の生活を見据え、経済的な安定を求めて結婚したいと考える女性は少なくありませんが、看護師の場合は自分の収入でも自立して生活できるため、経済的な不安から結婚を考える人は少ないと考えられます。

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の平均給料は30万7,400円なのに対し、看護師の平均給料は35万1,600円でした。また、女性のみに焦点を当てると、一般労働者の平均給料が25万3,600円、看護師の平均給料が35万600円と、その収入の差はより顕著になっています。

参考:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

看護師は比較的高い給料を得られる仕事であり、仕事を失う心配もほとんどない職種のため、経済的な安定を目的にパートナーを探す理由はあまりないといえます。

共働きで結婚後が大変そう

仕事を続けていきたいと考える看護師は多くいますが、それは、結婚や出産をしても専業主婦にはならないということになります。ただでさえ忙しくハードな仕事である看護師は、共働きで育児をするとなると相当大変になることは覚悟しなければいけません。「看護師はやめたくないけど、家庭や育児と仕事との両立が難しい……」と考える人は、やはり結婚を躊躇してしまうようです。

また、共働きで育児をするという場合、パートナーの理解や協力は不可欠であるため、看護師の仕事の大変さを理解をしてくれる、家事や育児に協力的なパートナーと結婚したいと考える人が多くいます。

同時に男性からは「看護師と結婚したら大変そう」というイメージを持たれやすいようで、夜勤などの不規則な勤務に対しても、育児に大きく影響するのではという意見がちらほらあがっています。

働きながら育児をしている看護師さんももちろん珍しくはないのですが、看護師という仕事自体は、結婚や育児との両立をするにはハードルが高いとされているのかもしれません。

出会いが少ない

看護師は女性が多く、病院でも医師や患者さんとしか接することがほとんどないため、そもそも男性との出会いが少ないというのは非常に大きな要因の一つでしょう。男性が少ないだけではなく、さらに同年代くらいの若い男性となるともっと数が減ってしまい、結婚につながるような出会いは職場には望めません。

パートナーとすれ違いが起きやすい

日勤だけではなく夜勤もある看護師の生活スタイルは、一般的な企業に勤める相手とは全く異なります。休みも、一般的な企業は土日祝日が休みですが、看護師はシフト勤務が基本になるため休みも不規則で、勤務先によってはオンコール勤務があり、緊急時に呼び出されることもあります。デートひとつスケジュールを合わせるのにも一苦労……なんてこともあるため、連絡できる時間や会う時間が取りづらいという問題は無視できません。このような生活スタイルの違いから生まれるすれ違いで破局してしまうケースも少なくないようです。

 

看護師はどこで出会う?

結婚したいけどなかなか出会いがない!と悩んでいる方はたくさんいますが、実際に結婚している看護師はいったいどこで出会っているのでしょうか?リアルな看護師の婚活事情を見てみましょう。

友人からの紹介

最も多いのが、友人や職場の人からの紹介で出会うケースです。特に、医療従事者同士の交流が盛んなイベントや勉強会、研修などで知り合った場合、共通の趣味や興味を持っていることも多く、結婚に繋がることも少なくないようです。医療従事者同士での結婚だと、仕事への理解も得られやすいでしょう。

同じ職場内

やはり職場で長時間過ごすことが多いため、職場の人と恋愛や結婚に至るケースもあります。看護師は男性も増えてきているもののまだ女性が多い職業であり、看護師同士の結婚は大いに臨めるとは言えませんが、医師は男性が多いため、職場での結婚成立も珍しくありません。

職場での恋愛はトラブルのもとでもあるので、職場の医師や看護師と恋愛関係に発展する場合は、職場の規則やマナーを守り、適切な距離感を保つことが重要です。

結婚相談所・インターネット婚活サイト

実は看護師という職業自体、市場価値が高く魅力的に映りやすいので婚活においては有利に働きます。結婚相談所では、看護師が上位にランクされることが多く、結婚や出産後にも安定した収入を得られるという点で、多くの男性から人気があります。結婚相談所に登録すると多くのマッチングが見込めるため、素敵な出会いのチャンスが増えるといえるでしょう。

また、最近ではインターネットを利用しての婚活もメジャーな方法です。看護師も、自分のシフトに合わせて婚活サイトを利用し、出会いを探す人が増えています。

 

まとめ

看護師の結婚率が低く晩婚化の傾向があるのは、看護師の給料が比較的高く経済的に自立していることや、仕事を続けたいと考えている人が多いことが理由なようです。しかし、自分から積極的に出会いを求めれば、婚活には有利な職業だという側面もあります。家庭と仕事を両立させる働き方を選ぶこともできるため、積極的に婚活や出会いの場を利用しながら、結婚後も看護師として長く働くための理想的な働き方を探してみると良いかもしれません。

 

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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