【職業病?】腰痛予防の方法5選を大公開!|腰痛に悩まされている看護師の割合は7割!?

豆知識

看護師にとって腰痛は「職業病」とも言われるほど切っても切れない関係です。看護師は患者さんの移動や介助など腰に負担のかかる場面が多く、慢性的な腰痛を持っている方も多くいます。

本記事では、腰痛に悩まされている看護師の割合や腰痛の悪化を防ぐ方法などをご紹介します。

【今回の記事でわかること】
・腰痛に悩まされる看護師の割合
・看護師の腰痛の原因
・腰痛を予防する方法
・看護ロボットの可能性
ハードワークが原因で腰痛に悩まされている看護師の方は、以下の記事でゆっくり働ける職場をご紹介しているのでぜひご覧ください。

腰痛に悩まされている看護師の割合

腰痛は、看護師の仕事において職業病ともされる健康問題の一つです。実際に、看護師の多くが腰痛に悩まされています。日本看護協会の調査によると、看護師の5割から7割が腰痛を抱えているという調査結果もあります。

看護師は、カンファレンス中に長時間立ちっぱなしになることや、患者さんの移動などの腰への負荷が大きい作業を頻繁に行います。そのため、腰痛を予防するための対策や正しい姿勢の習慣を身につけることが重要です。

【参考】厚生労働省 中央労働災害防止協会「医療保健業の労働災害防止(看護従事者の腰痛予防対策)」

看護師の腰痛の原因

看護師は、患者さんの体位変換や移乗介助などの業務をこなすことが多く、腰痛は職業病とも言われています。日本看護協会「腰痛予防対策について」によると、腰痛の発生原因が4つ挙げられています。その4つの発生原因について詳しくご紹介します。

動作要因

動作要因とは、「重い荷物を運ぶこと」、「人力による人の抱き抱え作業」、「長時間同じ姿勢をとる」などが含まれます。ベットにいる患者さんを中腰で体位変換することは当然ながら腰に負担がかかります。また、おむつ交換なども中腰で行うことが多く、腰痛の要因となります。

環境要因

環境要因とは、「床面の状態」、「照明」、「振動」、「温度」などが含まれます。看護師のナースウェアは基本半袖なので、ナースステーションなどで空調が効きすぎていると体が冷えることがあります。「冷え」による血行不良は腰痛を悪化させる原因の1つです。カーディガンを羽織るなどして冷え対策を行いましょう。

個人的要因

個人的要因とは、「年齢」、「性別」、「基礎疾患」、「体格」などが含まれます。筋力の衰えなどから中高年以降が腰痛になりやすい傾向があります。

心理・社会的要因

心理・社会的要因とは、「職場での人間関係が良くない」、「長時間労働」、「心理的負担」などが含まれます。「病は気から」という言葉もあるように、ストレスを溜め込みすぎると体調に支障をきたし、腰痛悪化の原因となります。

看護師の方の中には、夜勤を含む不規則な勤務体制や睡眠不足などにより自律神経が乱れ、ストレスを抱えている方も少なくありません。ストレスは腰痛のみならず、頭痛やあらゆる病気を引き起こす原因となります。

腰痛を予防する方法

では、腰痛を発症しない/腰痛を悪化させないためにはどうすれば良いのでしょうか?腰痛を悪化させない方法を5つご紹介します。

1:長時間同じ姿勢を取らない

長時間同じ姿勢を取らないことは腰痛防止に一番重要です。椅子に座っている際は、背筋を伸ばした正しい姿勢をとり、座った状態でも骨盤を動かすなどして同じ姿勢を長時間取らないようにしましょう。たまに立ち上がって伸びをすることも効果的です。

立ちっぱなしのカンファレスの際などは、足を少し動かすなどして、骨盤の位置を変えることを意識すると良いでしょう。

2:適度な運動を行う

運動は逆効果のように思えるかもしれませんが、腰痛防止のために筋力を強化することは効果的です。ただし、腰に負担のかかる運動は避けるのがベターです。ウォーキング・ハイキング・ヨガ・水泳などの低負荷の運動が適しているでしょう。特に、水泳ならば水の中で浮力が働くため、腰に負担の少ない状態でトレーニングを行うことができます。

また、腰回りの筋肉を伸ばすようなストレッチも効果的です。

3:適切な寝具を使う

マットレスが体に合っていない場合、腰に負担がかかり腰痛の原因となります。体に合ったマットレスや枕を使うことによって、腰痛の緩和が期待できます。

睡眠時間は1日の3分の1もの時間を占めるため、寝具選びは重要です。多少高価でも、硬すぎず、柔らかすぎず、自分に合った寝具を選びましょう。長時間同じ姿勢でいることを避けるため、寝返りが打ちやすいマットレスを選ぶことも大事です。

4:重いものを運ばない

根本的ではありますが、重いものを運ばないことは腰痛防止に効果的です。ただし、看護師の方は業務上重い荷物を運ぶことや、患者さんの体位変換などをすることがあります。そういった際は、腰に力を入れず、下腹部に力を入れ、膝を軽く曲げて持ち上げると腰への負担が少なくなります。

5:ストレスを溜めない

腰痛の原因でもご紹介しましたが、ストレスと体の調子は大きく関係しています。ストレスを減らすために、運動、瞑想、ヨガなど、自分がリラックスする方法を探してみることがおすすめです。休みの日でも朝から起きて日光を浴びるなど、健康的に過ごすことを意識してみるのも良いでしょう。

これらの方法を試しても腰痛が改善しない場合は、病院に行って専門家の診断を受けることをおすすめします。

そのほかにも、「足に合った靴を履く」、「適切な姿勢を取りやすいように伸縮性のあるユニフォームを選ぶ」、「長時間労働はできる限り避ける」などの予防策もおすすめです。

看護ロボットの可能性

現在、世界中で多くの企業や研究機関が、看護ロボットの開発に力を注いでいます。看護ロボットが普及するようになれば、腰を痛めるような仕事をロボットに任せることが期待できます。

看護師の負担軽減

看護ロボットは、看護や医療の現場で活躍することが期待されています。特に、超高齢化による看護師不足の問題が深刻化している日本においては、看護ロボットの可能性に期待が寄せられています。

看護ロボットは、「フロア案内ロボット」、「重量物搬送ロボット」、「清掃ロボット」、「入退院説明ロボット」などの種類が既に開発されており、様々な役割が期待できます。看護ロボットが導入されることで、看護や医療の現場での負担軽減などが期待されます。

看護ロボットの問題点

看護ロボットが導入されることでメリットがある一方、人間の看護師や看護師の役割が減少することが懸念されています。また、看護ロボットが十分な安全性や信頼性を持っているかどうかも課題となっています。

以上のような課題があるものの、高齢化社会における看護や医療の現場において、看護ロボットはますます重要な役割を担うことが期待されています。慢性的な腰痛に悩まされている看護師さんも、看護ロボットの普及によってその悩みを解消できるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、腰痛に悩む看護師さんの割合や腰痛を予防する方法などについてご紹介しました。

腰痛は普段のちょっとした心掛けから予防することができます。自分の寝具などを今一度見直してみてはいかがでしょうか♪
また、どうしても腰痛が治らない…という看護師さんは腰に負担がかかる仕事の少ない職場に転職してみると良いでしょう。腰痛は看護師の職業病だから…と無理をして体調を壊してしまっては本末転倒です。

「自分一人で職場を探すのは不安…」という看護師さんは、「看護なび」をぜひチェックしてみてください。「看護なび」ではあなたにピッタリな看護師転職サイトを見つけることができます!ぜひご活用ください。

 

この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

\看護師転職サイトを大手7社を厳選!/

看護なび で求人サイトを探す

豆知識
看護なび
タイトルとURLをコピーしました