看護師の給料を上げる4つの方法!収入アップは転職で!

調査データ

看護師として働いているけど給料が全然上がらない!そんな悩みをお持ちの方はいらっしゃいますか??近頃、そんな看護師の嘆きをたくさん耳にします。そこで今回は看護師が給料を上げる4つの方法について解説します。

 

看護師の給料は病院の経営母体で決まる

看護師の給与額や昇給率は各病院の就業規則や給与規定によって決まります。皆さんはお勤めの病院の給与規定について知っていますか?

 

 

 

注目すべきは基本給

基本給に影響を与えるいくつかの基準が重要になります。

基本給を定める要素は大きく二つで、以下の通りです。

 

属人給年齢勤続年数学歴などの要素で決定する。例えば、年功序列です。この制度では勤続した年数によって給与額が増えます。

 

仕事給:勤続年数等の属人的な要素を省いた、仕事や成績、役割そのものの価値によって決定する給与。職種や業務の専門性を重視します。例えば、調理の仕事で勤続した年数が長くとも短くとも成果が同じであれば同一の給与を支払います。

 

多くの病院ではこの二つのうちどちらか、あるいはどちらも組み合わせた基準を採用しています。

病院の経営母体によって変わる給与

病院によって給与額や昇給率に差が出る要素は大きく3つ。

 

①病院の規模
②病院の立地
③病院の経営母体

 

病床数が多く都心部にある病院の方が、病床数が少ない地方の病院より給与や昇給率が高い傾向にあります。

また、最も大きな要因はどの母体が病院を経営しているかということです。病院を経営する母体はさまざまあります。

 

:厚生労働省や国立など
公的:都道府県や市町村、日本赤十字社、社会保険の連合や組合など
私的:会社、医療法人や公益法人など

 

病院の経営母体別の基本給与額(千円以下は四捨五入)

病院の経営母体 大卒の新人看護師の給与額 勤続10年の看護師の給与額

全病院の平均 20万7千円 24万4千円
国 20万8千円 26万9千円
公立 21万6千円 26万7千円
公的機関 21万5千円 26万8千円
社会保険関係団体 22万6千円 28万千円
(参考:日本看護協会『看護職の給与データ(2022年版)』)

日本看護協会が発表している「設置主体別の給与額」のデータを見ると、母体が国や公的機関である場合は、いずれも給与が全体の平均給与額を上回っています。初任給には大きな差は見られませんが、昇給額が高い傾向にあることが分かります。一方、公益法人や医療法人などの民間の病院は病院の経営状況によって給与額、昇給率や待遇なども大きく違いがあります。

 

看護師の給料を上げるための4つの方法

それではどうしたら今より給料を上げられるのか。
以下に示します。(看護師以外の職業に就くという選択肢は省きます)

看護師の給料を上げる4つの方法

    1. 手当がつく資格を取得する
    2. 管理職を目指す
    3. 転職する
    4. フリーで働く
    5. 労働条件の見直しをする

ここから、これらの4つについて1つずつ解説していきます。

手当がつく資格を取得する

病院によりますが、「認定看護師」「専門看護師」の資格には、資格手当がつきます。
また助産師や保健師資格などの取得もキャリアアップや給料アップに繋がるでしょう。

ただし、資格手当には明確な基準がなく、手当自体の支給を行っていない病院も多くあります。ご自身がお勤めの病院や、転職予定の病院などにどのような手当があるかよくご確認されることをお勧めします。また、資格は給与アップだけのためではなく、スキルや知識を豊かにしてキャリアップをするために取得されると良いでしょう。

 

認定看護師や専門看護師について、詳しく知りたい方はこちら↓

厚生労働省「特定能力を認証された看護師、専門看護師、認定看護師の概要」

■管理職を目指す

師長や主任といった管理職を目指してみませんか?
こちらも資格の取得は必須となりますが、夜勤などのハードな勤務の仕方は減り役職手当も付きます。管理職になるために必要なものは経験年数や資格です。明確にさためられた条件はありませんが、看護主任なら10年以上の臨床経験、看護師長なら10~20年の臨床経験+管理職経験、看護部長なら30年以上の臨床経験+管理職経験が必要になると言われています。また、認定看護管理者の資格が必要な病院もあります。認定看護管理者の詳細は上記の段落(手当がつく資格を取得する)のリンクにあります。

「現場でバリバリ頑張りたい」というよりも、長期で看護を続けていきたいという方はこのルートもお勧めです。

転職する

この方法が1番早く、給与アップできる可能性が高いです。5年未満の離職率が高いと言われている看護師、もし看護師として5年以上の経験やスキルがあれば昇給は可能でしょう。資格取得をすることも良い方法ですが、時間がかかります。転職すれば短い期間で給与アップできます。具体的には経営母体が大きな病院や歯列矯正や美容外科、婦人科なども給与水準が高くおすすめです。また、訪問看護師になるという手もあります。施設によってさまざまですが、オンコール手当がつき給料がアップする可能性があります。日勤のみというところが多く、生活リズムを保てるというところにもメリットがあります。

 

看護師の転職について詳しく知りたい方はこちらの記事へ↓

転職を成功させた看護師はこれをしていた!|転職を成功させる方法を紹介

フリーになる、副業をする

派遣エージェントに登録して、施設や病院に所属せずに仕事をするという方法もあります。いま、ワークライフバランスを重視して、単発バイトを組み合わせて働く看護師が増えています。「夜勤だけ」「日勤で複数の病院を掛け持ち」といった自由度の高い働き方が可能になります。また、このような働き方をすれば副業を行うこともできます。収入を1本ではなく2本持つことで、職場や職業を変えたい時などにさまざまな選択肢をとることができたり、視野が広がりどちらの仕事にも良い影響を与えることがあります。例えば、看護師におすすめの副業としては医療系ライターや保健指導などがあります。

中には日給5万円以上の求人などもあります。

労働条件の見直しをする

職場の環境や業務内容に不満やつらさを抱えている方は、先述したような給与アップのための転職ではなく、良い労働条件で働ける職場に転職するという選択肢もあります。夜勤や残業を減らし、自分を大切にした働き方ができる職場に転職することで仕事のストレスから解放されて、給与額に見合った負荷で働くことができるでしょう。

あなたの給料が上がる近道は・・・?

 

まとめ

◎看護師の給料は上がらないわけではない
◎昇給率や給与額は、病院の立地・規模・経営母体によって差が出る
◎勤続年数が増えても、役職につかなければある程度の年収で打ち止めとなる
◎給料を上げる方法は、下記の4つ

    1. 手当がつく資格を取得する
    2. 管理職を目指す
    3. 転職する
    4. フリーで働く
    5. 給料ではなく労働環境を見直すのも一つの手

早く、確実に給料を上げるなら転職
看護師として長く働いていくことを考えているなら、現在の勤務先で管理職を目指すことも良いでしょう。また、看護師としての経験、知識が豊富なあなたには、給料を上げるためのさまざまな選択肢があります。
収入アップのためのアクション、ぜひ前向きにチャレンジしていただければ幸いです!

 

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この記事の監修者
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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