看護師1年目の方は、4月に入社してからオリエンテーションなどの院内研修が終わり、7月から夜勤業務が始まった方も多いのではないでしょうか。
入社してから約3カ月経ちましたが、まだまだ慌ただしい日々が続き、疲れが出てきた頃ではないでしょうか。
今回は、新人看護師がどうやって辛い時期を乗り越えたのか、またどういった点で辛さを感じているのかまとめてみました!
3〜4カ月後に辞めたくなる理由
人間関係が難しい
入社後すぐの研修期間が終わり、正式に病棟に配属されるようになると、実務の時間が増え先輩看護師と接する機会も多くなります。
時期としても微妙な頃で、人によって
「もう3カ月経ったんだから1人でもできて当たり前!」
という人や
「まだ3カ月なんだから逐一先輩に付き添ってもらって!」
と、意見が相反し板挟みになってしまうことも。
ただでさえ失敗しないように、教わったことを一生懸命覚えようとしているのに、毎日叱られてばかりいるとやる気を維持するのが難しくなりますよね。
夜勤がつらい
入職後はまず通常業務を覚えるために日勤のみで働き、大体3〜4カ月たったタイミングで夜勤勤務が始まります。
これまでの生活リズムと大きく変わり、体調を崩しやすくなったり、夜勤は日勤よりも配属される看護師が少ないため、一人あたりの負担が増えてしまいます。
ただでさえ問題なく対応できるか不安なのに、人が少なくて助けを求めづらくなるとプレッシャーとストレスは大きくなります。
勉強が大変
長かった看護学生時代の勉強が終わり、勉強から離れられると思ったのにも関わらず、実際は仕事を始めてから覚えなきゃいけないことや、調べなきゃいけないことがたくさん出てきます。
勉強するのが好きではない人にとってはつらい環境なのではないでしょうか。
ただ、学生時代とは異なり試験に合格するためではなく、働き始めてから学んだことはすぐに実践できるため、知識を身につけるのも早くなりそうです。
新人看護師の年間離職率
新卒採用者の離職率は10.3%
2021年度(2021年4月1日~2022年3月31日)の新卒採用者数は29,001人、それに対し退職した人数が2,976人でした。
10人に1人が退職しているとなると、あまり高い割合のようには感じませんね。
看護師の場合、貸与を受けた期間と同期間働くことで返還が免除される病院の奨学金を利用している方も多く、「返還免除の期間までは働こう」と踏みとどまる方が多いのかもしれません。
また、勤務先によって離職率も異なっており、新卒採用者の離職率が最も高いのは99床以下で13.9%、次に100~199床で12.7%となっており、病院規模が小さい方が離職率が高くなっています。
この数値から、規模が小さいほど待遇や研修があまり充実していなことが推測できます。
辛い時期、どうやって乗り越える?
離職率の統計を見てみると、10人に1人が就職した1年目に退職したという結果になっています。
つまり、残りの9人は1年間看護職を続けていることになります。
つらい新時代、世の中の看護師は何を支えに乗り越えているのでしょうか?
同期などの理解者の存在
「仕事で何をするか良り、誰と一緒に働くか」の方が大切だという理論もあるほど、仕事場の人間関係はとても大切です。
人が集まれば大なり小なり合わない人がいる可能性は避けられませんが、合わない人がいたとしても同じ境遇の人と共感し合ったり、また先輩の中でも気にかけてくれる存在がいることで働きやすさは変わってきます。
残念ながら人間関係は、他の人にとっては良くても自分にとって合うかどうかは働いてみないとわからないことが多いです。
看護師エージェントであれば、事前に勤務先の雰囲気を教えてもらうことができるため、自分に合いそうな雰囲気かどうかリサーチするのも手です。
患者さんからの感謝の言葉
他の人に喜んでもらえると、自身も嬉しくなりませんか?
看護師は、病気や怪我が治ることをサポートし、体調が良くなっていく様子を近くで見守ることができるお仕事です。
患者さんや患者さんの家族からも直接御礼の言葉を言って貰える機会も多く、やりがいを強く感じられるでしょう。
まとめ
一般的に、看護師としての市場価値が高くなるのは勤続年数が3年以上経ってからと言われていますが、じつは新人看護師であっても再就職先を見つけることは可能です。
理想は一つの場所で一定期間働けることですが、無理して看護師自体をやめるよりも、自分に合った職場を見つけることのほうが大切です。
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理想の勤務先を探したり、将来の勤務先のイメージを具体的にするためにぜひご活用くださいね。