多くの看護師が経験する「夜勤」の業務。
夕方・夜から翌日の朝にかけて働く「夜勤」では、勤務中の眠気対策は必要不可欠です。
この記事では、夜勤がどうしても眠くてつらい!という看護師さんのために、夜勤の前後の過ごし方や、夜勤中の眠気対策などを詳しく解説していきます。
夜勤のメリットもご紹介しているのでぜひご覧ください。
夜勤前後の過ごし方
まずは、夜勤で眠くならないために、夜勤の前後にはどう過ごすべきかをご紹介します。
前日の過ごし方
夜勤の前日は特別なことをする必要はありません。むしろ、いつもと違う行動をしないことが大切になります。
例えば、翌日が夜勤だからと「寝だめ」をするのはよくありません。寝だめは、かえってダルさを引き起こしてしまいます。実は、寝だめは生活リズムが崩れて体が疲れやすくなるだけで、効果がないどころかむしろ逆効果なのです。
健康に湖をつけながら、前日はいつも通りの行動をとりましょう。
当日の過ごし方
日中は、疲労が溜まるような行動はできるだけしないようにしましょう。アクティブに活動しすぎると夜勤で睡魔に襲われてしまいます。
また、夜勤前には少し仮眠をとっておくのが良いでしょう。睡眠の周期は90分ほどだと言われているので、睡眠の周期に合わせて90分または180分の仮眠が取れるのが理想です。仮眠をすることで仕事のパフォーマンス向上にも期待できます。
夜勤明けの過ごし方
夜勤明けには、数時間の仮眠を取ることで生活リズムを元に戻していきましょう。しつこいようですが、前夜に寝不足だった分を一気に取ろうとする「寝だめ」は浅い眠りの原因となり、生活リズムの乱れるため逆効果です。
貴重な昼間の時間を活用して外出することも良いですが、夜勤の疲れがまだ残っているため、無理をせずリラックスした過ごし方をすることをおすすめします。
夜勤中の睡眠対策
簡単に試せる眠気対策としては以下が挙げられます。
スカッとする刺激を与える
- 歯磨き・洗顔ををする
- 目薬をさす
- 部屋を明るくする
- メンソールを首や鼻に塗る
- 眠気が覚めるツボを押す
食事編
- ガムなどを食べる
- 水やお茶を飲む
- 軽食をとる
- 適度にブドウ糖を摂取する
- コーヒー、エナジードリンクを飲む
行動編
- 他のスタッフさんと会話をする
- マッサージ・ストレッチを行って血行を良くする
- 忙しく動き回る
- 仮眠を取る
- 外の空気を吸う
どれも、今すぐに試せる眠気対策ばかりです。1つで効き目がないようであれば、複数試してみながら眠気をできるだけ覚ましましょう。
また、眠気対策として軽食を摂ることは有効な例の一つではありますが、満腹になるとかえって眠気を引き起こしてしまうので気を付けましょう!
夜勤のメリット
眠い中で働くのはつらいことですが、夜勤にはメリットもあります。今一度夜勤のメリットを思い出して、夜勤へのモチベーションを高めましょう!
夜勤手当が出る
夜勤をする人は基本給に加えて、「深夜割増賃金」を得ることができます。また、8時間を超えて労働した場合は「時間外割増」が支払われます。
さらに、法律では正式に定められてはいませんが、多くの施設では「深夜割増賃金」や「時間外割増賃金」に加えて夜勤手当が支給されます。
日本看護協会の「2020年病院看護実態調査(p19)」によると、看護師の夜勤手当相場は、「三交代制の準夜勤が4,154円」「三交代制の深夜勤が5,122円」「二交代制の夜勤が11,286円」という結果です。
▼夜勤手当について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
【看護師の夜勤】夜勤の仕事内容・勤務時間・夜勤手当について紹介!
業務量が少なく、日勤に比べて忙しくない
夜勤の主な業務は以下の通りです。
- 点滴や投薬のチェック・準備
- 施設内の巡回
- 点滴交換
- 食事の準備
- 患者の状態チェック
- 口腔ケア
- 緊急時の対応
- 翌日への引き継ぎ
つまり、患者さんの体調の急変や突発的なトラブルが起こらない限り、基本的に夜勤は日勤よりも業務量は少ないといえます。
通勤ラッシュを避けられる
夜勤だと、夕方に出勤し、朝はゆったりと帰宅することができるので、満員電車などの通勤ラッシュは避けることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、看護職の夜勤前後の過ごし方や、夜勤中に眠くなってしまった時の対処法などについてご紹介しました。
「もっと夜勤手当をもらいたい」
「夜勤を増やしたいけど、これ以上増やせない」
など今の職場環境に不満を感じている方は思い切って、環境を変えてみるのも一つの手です。自分が満足する働き方ができていないと感じている方は、「看護なび」をぜひチェックしてみてください。「看護なび」ではあなたにピッタリな介護士転職サイトを見つけることができます!ぜひご活用ください。