看護師はお休みの日に何してる?|年間休日日数やお休みの日にやっておきたいことリスト

休日を満喫する看護師 調査データ
夜勤や休日出勤のイメージから、看護職はお休みが少ないのではないかと思ってしまいますよね。
働く施設や病棟によっても週休体制は変わりますが、病院で働く場合は休日や祝日といった概念がないので、24時間
65日運営できるようにシフト制のところがほとんどです。
現在働いている看護師は、どのように休日をとっているのでしょうか?
今回は、看護師の平均年間休日日数、勤務形態によってお休みがどう変わるのか、また貴重な休日を看護師さんはどのように過ごしているのか調査してみました!

看護師の平均年間休日日数

所定の年間休日は118.13日

日本看護協会が実施した「平成29年度 看護職のWLBインデックス調査」より、平均年間休日日数は約118日という結果になりました。
内訳を見てみると、120〜124日、125日以上の年間休日が大半を占めているので、勤務先によっては平均よりも多く休日がある看護師が多いといえます。
内訳は下記のとおりです。
年間休日 件数 割合(%)
99日以下 10 4.8
100〜109日 37 17.9
110〜114日 32 15.5
115〜119日 19 9.2
120〜124日 59 28.5
125日以上 50 24.2
平均 118.13日
別の調査で、厚生労働省が実施した「令和4年就労条件総合調査の概況」では一般的な企業で働く労働者1人平均は115.3 日と報告されています。
ちなみに、労働基準法では労働時間の制定から逆算したときに最低限必要な年間休日日数を105日としているので、最低必要年間休日数、並びに全体労働者の平均休日性よりも看護師の休日日数は上回っている状態です。
ただし、この調査は働いている施設・病棟を制限しておらず、あくまで全体的な結果となっているため、週休体制や勤務先によって休日日数の傾向は変わってくるでしょう。

休日に研修や勉強会に参加しなきゃいけないときも

数字だけ見ると、看護師の休日が多いように見えますが、実は看護師さんは休日にも勉強会やセミナーに参加しなきゃいけないこともあります。
本来は自主的な参加であり、お給料の発生しない勉強会やセミナーを強制的に参加させることはできないはずですが、これまで働いてきた先輩看護師の圧や雰囲気的に参加せざるを得ない状況があります。
厳しい現実ですが、看護職は勉強会の他にもお給料の発生しない時間外労働が慢性化している問題があります。
年間休日日数はもちろんひとつの指標にはなりますが、それとは別に有給取得率や長期休暇、休日出勤の有無なども確認して、自分にとって理想に近い職場を探しましょう。

週休体制によっても変わってくる

看護師の求人を見ているとよく目にするのは下記2種類の勤務形態かと思います。

完全週休2日制

1週間のうち必ず休みが2日ある勤務形態です。

ただし、一般企業と異なりシフト制での勤務になるため、毎週決まった日に休めることは少ないようです。

月末に1ヶ月分のシフトが出るところが多いようなので、お休みの申請はシフト希望の締め切りまでに申し出る必要があります。

4週8休

週ではなく、28日のうちで8日間の休みがあるという体制です。
例えば、月初の2週間は週1の休みだった場合、3〜4週目は3日ずつ休みがあることになります。
うまくシフトを調整できれば3連休にすることも出来るので、2泊3日の旅行も可能です。
勤務先によっては「4週5休」など、休みの日数が異なるので事前に1日あたりの勤務時間を確認する必要があります。

シフトの融通は病院によってピンきり!

希望通りのシフトが組んでもらえるかどうかは勤務先によって大きく変わります。
例えば、毎月必ず希望の休みのうち3日間は必ず叶う勤務先もあります。
今働いている場所のシフトの融通が利かない、もしくは希望の休みを申請しづらい人は転職も視野に入れてみてください。

 

看護師の有給休暇

年次有給休暇の平均取得日数は8.9日

日本医療労働組合連合会が2017年に実施した「看護職員の労働実態」によると年次有給休暇の平均取得日数は8.9日という結果になりました。
この数字には新人看護師からベテラン看護師まで含まれているため、若年層に注目すると別の結果が見えてきます。
例えば、新人看護師(20〜24歳)で1日も有給を取得していない人の割合は4.8%と、他の年代看護師が有給取得日数0日の2%台なのと比べと、休暇が取りにくい状況だと言えるでしょう。

全体的に見ると有給取得率は低くない

「平成29年度 看護職のWLBインデックス調査」を見ると、平均的な年次有給休暇取得率は56.28%と、有給の半分くらいを取得できているそうです。
内訳としては、取得率は40〜60%が一番多く33.3%を占めているため、平均との差も大きく開いていることはなさそうです。
有給休暇取得率 件数 割合(%)
0〜20%未満 11 5.3
20〜40%未満 37 17.9
40〜60%未満 69 33.3
60〜80%未満 58 28.0
80%以上 32 15.5
平均 56.28%
有給は常勤の場合、6ヶ月後の勤務後に年間10日間付与されます。
勤務年数に応じて年間の有給の日数も増えるので、ベテラン看護師(6年半以上勤務)であれば最大40日まで有給休暇があるので、調整さえできれば長期休暇を取ることも可能でしょう。

 

看護師は休日に何してる?

睡眠と家事が第一優先

看護職員の労働実態の調査結果によると、下記のようになりました。
項目 割合
家事 63.9%
睡眠 55.5%
育児・子供関係 33.7%
趣味(屋外) 31.9%
趣味(屋内) 25.8%
家事と睡眠が特に多いことがわかりますね。
やはり、休みの日にご飯の作り置きをしておいたり、激務の疲れを取るために寝たり回復や準備に休日を使う看護師さんが多いのでしょう。
屋内、屋外問わず休日に趣味を楽しんでいる看護師さんは3〜4人に1人いるかどうかという結果になりました。

まとめ

数字だけで見ると、所定の年間休日日数は他業種の労働者と比べると多い結果になりました。

しかし、休日の過ごし方や時間外労働など、休日日数だけでは見えない事情もあります。

看護師が充実した休日を過ごせるかどうかは、シフトの希望がどこまで融通が利くかにかかっています。

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理想の勤務先を探したり、将来の勤務先のイメージを具体的にするためにぜひご活用くださいね。

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