看護師夜勤の業務とは?|2交代制と3交代制の違いを解説!

夜勤に備えて仮眠する看護師 お仕事

病院や医療施設では、患者さんが24時間いるため、常に医療ケアが必要です。

夜間も患者さんの状態が急変する可能性があるため、夜勤の看護師が対応できるようになっています。

とはいえ、看護師にとっても本来ならば就寝時間である夜間に働くのはなかなか大変なのではないでしょうか。

病棟によっても大変さは異なりますが、今回は夜勤業務の詳細や、2交代制と3交代制の違いなども併せて紹介していきます!

2交代制勤務や3交代制勤務の違いとは?

看護師の2交代制勤務と3交代制勤務は、24時間体制で働く医療施設で看護師の勤務スケジュールを組む方法です。これらの勤務制度は、看護師が交代で働くことで、24時間の患者ケアを継続的に提供できるようにするためのものです。

看護師の二交代制と三交代制の時間割

2交代制勤務

この制度では、看護師は2つのグループに分かれ、それぞれが12時間勤務に従事します。

例えば、1つのグループは午前6時から午後6時まで働き、もう1つのグループは午後6時から翌日午前6時まで働くことになります。

両グループは定期的に交代します。

3交代制勤務

この制度では、看護師は3つのグループに分かれ、それぞれが8時間勤務に従事します。

例えば、1つのグループは午前8時から午後4時まで働き、次のグループは午後4時から午前0時まで働き、最後のグループは午前0時から午前8時まで働くことになります。

各グループは定期的に交代し、24時間の患者ケアを継続的に提供できるようにします。

看護師の夜勤業務

患者の状態の監視

夜間でも患者の状態が急変する可能性があるため、看護師は定期的に患者のバイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸など)をチェックし、その状態を把握する必要があります。

薬の投与と点滴管理

医師の指示に従い、患者に薬を投与したり、点滴の管理を行うことがあります。これには、定期的な薬の投与や点滴交換、点滴速度の調整などが含まれます。

緊急対応

夜間でも患者の状態が急変する場合があります。その際は、緊急対応チームと連携し、患者に適切な処置を施すことが求められます。

看護師の夜勤業務で緊急対応が必要な頻度は、病院や医療施設の種類、患者の状態や診療科によって異なります。救急医療や集中治療室(ICU)など、緊急対応が頻繁に発生する部門では、夜間でも緊急事態が多く発生します。

一方で、一般病棟や回復期リハビリテーション病棟などでは、緊急対応が必要な事態は比較的少ない場合があります。しかし、患者の状態は予測が難しく、いつ緊急対応が必要になるか分からないため、看護師は常に患者の状態を監視し、対応が必要な際に迅速に行動できるよう準備しておく必要があります。

夜間業務のメリット

夜勤手当

夜勤には通常の日勤に比べて夜勤手当が支給されるため、お給料が増えることがあります。夜勤手当は施設や病院、地域によって異なりますが、おおよそ1回の夜勤あたり5,000円から10,000円程度が一般的です。

静かな環境

夜間の病院や医療施設では、昼間に比べて電話や来客が少なく、静かな環境で働けることがあります。これにより、集中して仕事に取り組むことができる場合があります。

チームワークの強化

夜勤ではスタッフが少ないため、より密に連携しながら働くことが求められます。これにより、チームワークが強化され、職場の絆が深まることがあります。

昼間の時間を活用

夜勤のあるスケジュールでは、昼間の時間を活用できることがあります。家族との時間や趣味、勉強など、自分の時間を充実させることができる場合があります。

緊急対応の経験

夜勤では緊急対応が必要な事態が発生することがあります。これにより、緊急時の対応力や判断力を養うことができます。

夜間業務のデメリット

生活リズムの乱れ

夜勤は、通常の昼間の勤務とは異なる時間に働くため、睡眠パターンや生活リズムが乱れることがあります。これは、睡眠不足や健康問題を引き起こす可能性があります。

体力的負担

夜勤は体力的に負担が大きく、特に長時間勤務や頻繁な夜勤が続く場合は、疲労が蓄積しやすくなります。

家庭や社会生活とのバランス

夜勤を含むスケジュールでは、家庭や友人との時間や、趣味に費やす時間が制限されることがあります。また、休日が平日になることが多いため、休日に行われるイベントや用事に参加できないことがあります。

緊急対応の責任

夜勤中に患者の状態が急変することがあり、緊急対応や判断が求められることがあります。メリットでは、緊急時の対応を重ねることで看護師としての経験を積めますが、対応できるようになるまで精神的なプレッシャーやストレスがかかることがあります。

人間関係の課題

夜勤ではスタッフが少ないため、チームワークが重要になります。これはメリットにもデメリットにもなります。もし、人間関係が悪い場合やコミュニケーションがうまくいかない場合は、仕事がスムーズに進まないことがあります。

看護師はどうやって夜勤を乗り越えてる?

睡眠管理

夜勤前に十分な睡眠をとることが重要です。昼寝を利用したり、遮光カーテンや睡眠マスクを使って昼間でも質の高い睡眠をとる工夫をしましょう。

栄養バランスの良い食事

夜勤中も栄養バランスの良い食事を摂ることが重要です。カフェインの摂取は適度に抑え、過剰に摂取しないようにしましょう。

コミュニケーション

人間関係が円満であれば、大変な時でも乗り越えやすくなります。特に夜勤ではスタッフが少ないため、チームワークやコミュニケーションが重要です。お互いをサポートし合い、円滑な連携ができるよう努めましょう。

適切なシフト調整

自分の体力や生活リズムを考慮し、適切なシフト調整を行いましょう。必要であれば上司や同僚と相談し、無理のない働き方を目指してください。

まとめ

個人のライフスタイルや健康状態、家族構成などによって夜勤勤務にはメリットとデメリットがあります。夜勤勤務を適切に行うためには、体調管理に気をつけ、十分な休息をとることが必要です。また、2交代制と3交代制だと勤務時間も異なりますので、もしも今のシフトが自分のライフスタイルに合わないな…と思ったら職場を変えるのも手です。

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この記事の監修者元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助
元サイバーエージェントクリエイティブディレクター:松浦準之助 株式会社SOKKIN 人材副事業責任者

2014年にサイバーエージェントに入社。金融業界を中心に幅広い業界のクリエイティブディレクションに従事。その後、2023年より株式会社SOKKIN でクリエイティブ責任者として従事

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